2013/04/06





ナポリを早々に後にして、田舎の街を求めてイタリアを北上しました。何となく気になっていたアッシジという街に辿り着いてみると、そこはキリスト教の聖地で、現在は平和のシンボルとして世界的に有名な場所でした。両親がキリスト教信者の為、生まれた時に洗礼を受けた一応キリスト教徒の僕ですが、幼心には教会は遊びに行く場所でしかなく、中学生になると部活などで教会からも遠退き、そのまま現在に至り、キリスト教の事はほとんど何も知らない現状です。もちろんアッシジの事も全然知らず、その経緯を父にメールで説明したら、知らない事にビックリされました。ナハハッ。何となく導かれたという事にしますね。アッシジは清貧を説いた聖者サンフランチェスコの生まれた街で、今でもその教えを街の人々が大切にしている感じを受けました。教会は沢山あって、聖地なので大きなものもあるのですが、派手さはなく厳かな雰囲気がありました。街並みはシンプルで美しく、住んでいる人々はとても親切で、本当に良くしていただきました。丘の上にあるアッシジの街からは、周辺のオリーブ畑や牧草地、故郷を想わせる重なり合う山々が本当に美しく、街を歩いては何度も足を止め、その景色とあの高地独特の空気や静けさに浸り、全てに解放された手足が大地に空に伸びていくようでした。予期せずしてそんな素晴らしい場所に辿り着いた、イタリア2日目です。 大介