2013/04/12









チンクエテッレからブラという町にやって来ました。ワインとチーズとトリュフ。その他たくさんの美味しいもので有名なピエモンテ州です。この町には高専時代の友達に会いきました。しいともという名前の彼女は私より3cmくらい小さい身長と、私より2cmくらい小さい手で大きなキッチンで料理をしています。今日はしいともの同僚フェデリコさんの車でピエモンテドライブに連れて行ってくれました。見渡す限りの葡萄畑。これから夏になったら一面緑になって、秋は収穫の風景、冬には真っ白な雪景色に季節が移り変わっていくそうです。そんな葡萄畑のまっただ中をため息まじりに進んで、バローロという町でご馳走をいただきました。まさに手とり足とりです。初めての生肉に初めてのカタツムリ、そして初めての赤ワイン。このバローロという土地はワインの産地としてとってもとっても有名なところらしいのですが、そんな大事な場所で初めての赤ワインを頂きました。ワインが好きな方には申し訳ないような気持ちで恐縮しています。でもおいしかった。グラスに注ぎたての香りと味の方が私には優しくすすっと飲めました。途中は頑張って飲む感じでしたが、最後の最後の杏を煮たような香りのひとくちも美味しかったなぁ。一緒にいただいた地域の伝統的なアンティパスト、段々味が強くなっていくチーズの食べくらべも、ニョッキの新鮮な舌ざわりも、2人の話を聞きながらの料理はひとくちずつ全部面白いし楽しいし美味しい。大好きなパンナコッタもここピエモンテ州生まれで、しいともたちは当たり前、みたいな顔だったけどドルチェも全部最高に美味しかったです。幸せだなぁって何度も口に出してしまいます。こんなのは毎日食べてるし作ってるから、という2人にハハーッとひれ伏すような気持ちでお店を出るのでした。ホテルに戻ってベッドに横になって、一皿ずつもう一度思い出してまた幸せになるというような心に残るご馳走の時間でした。フェデリコさん、しいとも、ごちそうさまでした。