海波ファームで私が最も感動したのは、その食生活でした。朝食はうすくスライスしたドイツパンに家のまわりで採れた果物の自家製ジャム。2軒となりのお家で育てた放し飼いニワトリのゆで卵。蒸し野菜と昨日の残りのごはんか炊いたオートミール。そして紅茶と豆乳。朝からお腹いーっぱいです。この朝食の記憶はいつまでも残りそうです。お昼は曜日によってパスタ、うどん、ビーフンと決まっていて、いつも海野さんが作ってくれました。海野さんのダシとの塩の加減に感動しつつ毎日おいしく頂きました。初日に頂いたポルトフィーノという名のズッキーニのパスタが最後まで忘れられず、美味しかった美味しかったとぶつぶつ言っていたら、ポルトフィーノの種を海野さんが持たせてくれました。最高のおみやげです!ちゃんと育てたい。そして夕食は自分が毎日作っていました。舌の肥えたみなさんに自分の料理を食べてもらうのは毎日毎日緊張しましたが、農園で採れる美味しい野菜と、海野さんが買ってきてくれる肉や魚などの美味しい食材とを料理するのはこの上ない贅沢でした。もともと司書だった海野さんの本棚には数々のいいレシピ本もあったので、作ったことのないものにも挑戦できました。いやぁ、たのしかったー!家のそとでも、海野さんの紹介してくれる食べ物はどれも本当に美味しくて、美味しいものを食べるためにすべてがある。と言っても過言ではないなぁと思うほどでした。