世界一周から栃木に戻り、ちょうど1ヶ月が経ちました。新しい毎日もずいぶん落ち着いて、リズムのある定住生活を満喫しています。毎日何してるの?とよく聞かれますが、大介は以前お世話になっていたお店で働かせてもらいながら、家業をどうやって自分らしく継いでゆくのか勉強中。かたわらで私は菊池家の嫁として精進させて頂いています。旅から帰って何が変わったか、そんなことを聞かれるので考えたりします。はじめのうちはなにも変わらないなと思っていましたが、今は心の中が大きく変化している気がしてきました。時代が変わった、そんな感触です。ふわふわと飛んでいたタンポポの種が、ようやく土に落ちて芽を出す準備ができた、やっと始まった。そういう感じです。何かはよくわかりませんが、いろいろなことから卒業できた気がします。お金もなくなったし、ずっと続けてきた仕事も辞めてしまったし、大丈夫かなぁと思っていましたが、なぜか安心しています。ずっとやりたいと思っていたことをやった、思う存分に遊んだ!という事実がすごく心地よく、そこからの満足感がこれからの自分たちの糧になっていくんだということを知っているからでしょう。そして、稼ごう!から、生きよう!になったことも大きな変化かもしれません。たくさん撮った写真も一枚一枚にまだ新鮮な記憶があり、見返すと笑えます。これを思い出って言うんだなぁ。とにかく行かせてもらえたことが有り難くて感謝しています。ここでの新しい暮らしは「今一番学びたいこと」が目白押しで、外国を旅することと同じくらい興奮の毎日。旅は終わりましたが、ちょこちょこ両郷での美しい暮らしをふたりで綴っていこうと思っています。両郷(りょうごう)というのは私たちが暮らす地域の名前です。恵美