2013/04/11

それは、温かくぼんやりとした空気に包まれるような感覚でありながら、うっすらと寂しさのようなものも含んでいて。間違いのない幸福感があるのに、その端の端の小さい隙間からスライムのように孤独感がウニュッと顔を覗かせる。都会の雑踏の中で聞くビオラやクラシックギターの音色は、何故かいつもそんな思いを運んでくる。身体の中に留まりきれなくなった何かが、少しだけ目からこぼれ落ちる。そんな時、空はいつもバカみたいに晴れわたっている。 大介