2013/05/28




Camino de Santiago [day 22] 30.3km 7時間45分
今日は森の中を下りながら小さな村を幾つも通り過ぎた一日。鼻歌を口ずさみながらゆっくりと歩くおじいさんと抜きつ抜かれつ、牛や羊や犬や鶏に出会いつつ。古くからの石造りの街並みや、小さな教会が印象的でした。今日で残り150kmをきりました。もう少しという嬉しさもあるけれど、巡礼中に何度も顔を合わせて何と無く仲間意識がある沢山の人達に会えなくなるのが何だか寂しくも感じます。という話を恵美さんにしたら、ひどく驚かれました。と言うのも、同僚が辞めたりしても一切悲しまない僕が、何故?という事だそうです。確かに何故かなーと考えてみたんですが、それはきっともう一生会えないだろうなと思うからかもしれません。名前を知っている人もいれば名前も知らず何となくこっちであだ名をつけてるだけの人もいるけど、同じ道をたまたま同じ時間に歩いた仲間のような関係。韓国のビールおじさん、ドイツ地球を歩く会(と予想しています)の二人、トーマス親子、台湾のウー、クッキー君、ドーチャさん、ブラジルの彼、ルイーザ、ラインホルト。たまに顔を合わせては挨拶を交わし、調子はどう?と尋ねあったりそれぞれの話をしたり。しばらく会わないと、今どのへんを歩いているかなーと想像したり。何だかそれがけっこう楽しかったんですね。深く関わりあえる人は少ないけれど、同じ時間に同じ場所を目指しているというただそれだけの事で、何だかお互いに少しだけ繋がっているように僕は感じていたのかもしれません。残りあと数日、またみんなに会う事ができたら心から、そして今までで一番の「ブエンカミーノ!!」を伝えよう。そんな事を思った今日の夕飯は、キャベツとアンチョビのパスタでした。 大介