すこし前に、僕たちが耕している畑の中で一番山に近い畑に里芋を植え付けました。ある日、いつものように畑の様子を見に行くと、畝に所々荒らされたような形跡が...。そうです、イノシシ。今でも近くの猟師さんにイノシシ肉をもらったりしますが、昔に比べればだいぶイノシシの話を聞かなくなりました。だから、普通に生活していたらいるんだかいないんだかよく分からない。でも、こうしてたまに出てきてくれると、この場所でイノシシも、狐とか狸とかイタチとかその他色々、みーんな一緒に暮らしてるよねと改めて思うことができるのです。イノシシに里芋掘り返されたらもちろん里芋はできない訳ですが、それでも人間本位になりがちな日々の生活を省みて、謙虚さを取り戻すことができる貴重な出来事だと思うわけです。まー、僕はイノシシがそこにいるって事だけでなんか楽しいなーって思っちゃうんですけどね。ちなみに、うちにはイノシシの親分がいまして、キクチエミ猪突猛進イノシシ年でございます。
2016/05/23
2016/05/16
2016/05/02
先月から「きくち農園」のホームページ作りに取り組んでいます。オランダに暮らす、友人でありデザイナーのMasaとスカイプでミーティングしながら進めています。作り始めるまではホームページを作るということを簡単に考えすぎていました。私たちが農園を通してやりたいこと、表現したいことを誰の目から見てもわかるように可視化するという作業ですから、まずはその私たちの核になるものを拾い集めて磨いてさらに言葉にしなければいけません。いかに自分たちが漠然といつかこんな風になったらいいねぇとのん気にしていたことか…Masaのおかげで「あ、実際にやる時が来ているんだ」とようやく気がついたわけです。そんな作業の中で未来のことを考えることも多く、今はまだ小さい私たちの子供たちの子供たちの子供たち、のさらに子供たちを想像していたりして、その子たちとも一緒においしいご飯がたべたい!と思うのですが、さすがに2世代先くらいまでかな。自分が死んだ後の会えないであろうずっと先の子孫のこともすごく愛しくて、ずっと見ていたいなぁと思うのですが怖いでしょうね。その頃の両郷はどんな風景になっているんだろう。見たい。そこに美しい風景が残っているために今できることはなんだろう。このあたりにいらっしゃるであろうご先祖さまの気持ちが少しわかるようなわからないような。おばあちゃんが大ちゃんを見守る背中にいろんな愛が重なって見えた午後でした。
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